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奨学生の写真・感想等(2026)

馬場 雄聖
題「海の向こう側」

 僕は今回アメリカ・シカゴにて行われたRhythm World 36に第18期JTSP 奨学生として参加させて頂きました。期間は8月4日から9日までだったが時差に対応するため8月2日から12日まで滞在しました。
僕は正直アメリカに行くメリットを感じていませんでした。「日本で学べることはまだまだあるだろう」「海外のご飯は口に合わないかも」「襲われたらどうしよう」「行くお金もない」このように行かない理由を探して今まで渡米することを考えたこともありませんでした。しかし、帰ってきた今からすると延泊したいくらいにアメリカが好きになりました。

 僕が受けさせていただいたクラスはSam Waber のAdavancedとBrinae Ali Bradley のBaby Laurence Legacy Projectを4日から7日の4日間。8.9日はCartier Williams, Nicholas Young, Demi Remick, Lisa La Toucheなど受講しました。4日間のSamとBrinae はとても僕にとって印象的でベーシックな部分が本当に弱いんだなと実感いたしました。ベーシックにもいろいろあると思いますが、今回は脳トレ要素のような頭では説明がつくけど体がついていかない感覚と思っていただけたらなと思います。タップの踊りでは直接発揮できないけど本質的な部分で重要な要素で、日本に帰ってきた今でも信号の待ち時間や電車に乗っている際に考えちゃいます。


 Samのクラスの最中僕は振り覚えが悪く、理解するのにとても時間を要するのですが隣で受けている子は僕より年下でJacob’s Pillow にも参加した経歴がある子で初日で圧倒されたのを覚えています。二日目には彼らが教えてくれたりなど人の優しさに触れる一方で自分の未熟さに気づく場面にもなり、とても悔しかったことを覚えています。Samは見捨てることなく、真正面から教えてくださり、言葉が通じにくい中で最後まで教えてくださったことが本当にうれしかったです。美優ちゃんが体調を崩してしまったときにも最後まで気にかけてくださったり、僕が受講した最終のクラスでは札幌のYuki TapさんのTシャツを着てクラスをしていたことが僕たち日本人に対して気にかけていただいているのかなとこれはすごく思い込みですが彼からそう感じました。心からSamのことが好きになりましたし、この人のような人間になりたいと感じた一瞬でした。

 Brinae Aliは4日間で学んだことを8日の夜にステージにて披露するものになっておりました。いくつか振付を入れてもらって、最終Brinae自身も踊ったりで計40分くらいの作品になりました。振付はまるで歌っているかのようなリズミカルな振付で足の動きも自然な流れで動かすことができるというところが感動しました。高難度ではあるのですが出来るととても楽しく癖になりました。
先ほどのSamのクラスが人数が多くてとても聞きやすい環境だったのに対して、Brinaeは僕含めて3人。しかも2人は同じフロリダ出身で2:1の関係が既に仕上がっているというところ。正直アウェイな状況でどう仲良くなったらいいのだろうと感じました。
僕はどうしたら喋れるようになれるのか手探りの中インプロをする機会があり、そこですごくみんなと仲良くなれた気がしています。言葉でのコミュニケーションはまだ完ぺきではないけど、タップという共通言語でみんなと仲良くなれたのは心からタップをしていて良かったなとそう感じておりますし、タップがもっと好きになったなと今まで以上に感じました。

 Lisa La Toucheではとてもベーシックな内容で、とても和気藹々としていて暖かいクラスでした。

 Cartier Williamsはリズミカルな振付で最後にタップではないインプロをして表現というところにフォーカスを当ててレクチャーしていただきました。タップで必要な表現とまた別の角度からの表現で、作品に味をつけるような感覚でした。

 Nicholas Youngは少しの振付とそれを軸にパートで手拍子を入れて最終バンドのような形でみんなで演奏するというクラスでした。そこではタップは音楽だといわれました。グルーブからリズムを派生してみんなでシェアしていくとやがて一つの作品になるというもので、タップが生まれる前はきっとこのような原始的なところで人々はコミュニケーションをとっていたのかなと感じました。

 Demi RemickはTeach Class を受けました。そこでは先生が教えるためにどのような難易度で教えたらいいのかなどステップを通して教えていただきました。そこですごいと感じたのはクラスを始める前にDemiは何のクラスか知らず生徒に聞くところから始まったのですが、すぐにTeach Classの内容へ移り臨機応変に対応したところです。これは経験値も影響しているとは思いますが、これもプロなんだなと感じた瞬間でした。

 いろんなクラスを受けて疑問に感じたことは、講師として呼ばれるタップダンサーはどうして呼ばれるのかというところでした。そこにはプロだから呼ばれるわけではないと感じていてもっと別の理由があるのではと考えておりました。僕が行きついた答えとして、一人一人がタップをする中で大事にしていることがある人たちだなと感じました。それは共通意識というものとは少し違っていて、その人のメゾットというのが先生がた一人一人ちがっていて確立しているものでした。派閥が生まれて場合によっては衝突も考えられますが、一人一人がリスペクトの気持ちがあり、みんなが共存していました。

 クラスを受ける前に反省点として、今回僕は奨学金を受け取りその金額に収まるように受講しておりました。もちろん現地での体調面も考慮したものであったり、自分がしっかり吸収できるのかというところがありました。しかし、出来るなら奨学金をオーバーしても自費でコマを取って受けたほうがもっとタップの収穫があったのかなと反省しております。次回このような機会があった場合はお金を気にせず、行けたらなと感じております。

 クラス以外にもイベントへ出席して、僕はJUBA AWARDS へ行きました。そこではタップダンスに限らず、フラメンコ、アイリッシュ、マーチングの方が表彰を受けるそんなイベントでした。どうしても言葉が理解できない部分があったりで僕が感じたことは一部でしかありませんが、タップを作り上げてきたのはタップマスターだけではなく他のジャンルがあってこそのタップなんだなと感じました。この互いのジャンルをたたえあう瞬間があって、このリスペクトしている気持ちがタップをつないできたのだなと感じます。

 タップ以外のアメリカでの生活ももちろん楽しみました。ショッピングをしたり、シカゴピザを食べたり、アメリカのマクドナルドにも行きました。建物から車も何もかもがでかくて日本にいたら味わえない景色がそこにはありました。人々の服装や髪型も、好きな音楽も、みんなに個性があってそれに誇りをもっているような気もしました。

 今回のRhythm World 36を経て、僕はタップへの価値観というのがベーシックな部分を通して塗り替えられました。そして、みんなと踊れる幸せを分かち合うことができて何よりの経験になりました。私生活というところでは、みんな自由で自分は自分でいていいものなんだと感じました。
このような素晴らしい経験をさせていただいて、このような素敵な機会を与えてくださった、みすみSmilie ゆきこ先生をはじめとする、ARTNの皆様、主宰Lane Alexander、Jumaane Taylorそして、教えていただいた講師の方々に感謝御礼申し上げます。

 僕はこれからも幸せを配れる人になるために精一杯踊り続けていきたいと思います。
遠藤 美優

 今私は自分がやりたいタップはなんなのか模索中で、タップとはなにか、どんなタップダンサーがいてどんな考え方があるのかを

学ぶ時期だと考えています。そんな中でこの機会に巡り会えたのは私にとってこの上ない幸せでした。

まずは支えてくれた人たちに感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました。


 今回私はCartier Williams、Sam Weber、Christina Carminucci、Jason Janas、Nicholas Young、Demi Remick、のレッスンを受けさせていただきました。私は英語が全くできないので迷惑をかけたこともあったと思いますが、お友達もできてみんなが助けてくれました。特にDemiはレッスンの時、英語が分からなくても伝わるように気を使ってくれました。本当に心の温かい人たちでした。


 Cartierのレッスンではレッスンで教わった振付をそのまま作品として発表する機会もあり、色んなタップダンサーと一緒に踊れる素晴らしい機会になったし交流の輪が広がりとてもいい経験になりました。


 レッスンを受けて感じたことは、どのタップダンサーもマスター達をリスペクトし、体で音楽を感じ、リズムで自分表現をしていました。Christinaのレッスンでは毎回最初にタップダンサーの名前を1人ずつあげていたのが印象的でした。


 もっともっとタップを音楽として捉え、ステップで自分を表現できるようになりたいと思いましたし、悔しい思いもたくさんあり、もっとタップができるようになりたいと思いました。そして何よりタップが更に大好きになりました。


 まずは続けることが大事だと思うので、今回の経験を糧にコツコツ積み上げて、いつか自分の表現したいものができるように努力したいと思います。

初めて海外に行く理由がタップで幸せでした!!

レーンさん、みすみ先生、サポートしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

この気持ちを忘れずに頑張ります。

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