今回、NYのタップフェスティバル TAP CITY 2014年にJTSP8期生として参加させていただきました。
こんな貴重な機会をいただけて本当に幸せでした。ありがとうございます。
この短期間で、色んなタップダンサーの方々に触れ、NYの文化に触れ、視野がとても広がりました。何よりタップダンスがもっともっと好きになりました。
TAP CITYは8日間あり、はじめの3日間は色んなマスターのクラスをレベルに合わせて受けられました。
特にBarbara のレッスンは好きでした。歌うようにステップを踏むこと、タイムキープ、流れを止めず次に繋げるようにステップを踏んで、私は個人的にシャッフルの時もっと足を引くように言ってもらえました。他にも なるほど!と学びが沢山ありました。
次の4日間を通して、同じマスターの振り付けクラスがあり、そこで練習した成果をNYでの初舞台「TAP FUTURE」で踊りました。
私は、BrendaとDerickを選びました。
Brendaのクラスは、ステップについてのレクチャーはもちろん。手の動きや、ショー中にダンサー同士がぶつかった時でも笑顔で!ショービジネスよ。と改めてプロとしての立ち振る舞いも教わりました。生まれて初めて笑顔でぶつかる練習もしました。
BrendaがBarbaraに教えていたこともあって、お2人から教わることに共通することが沢山あり 先生から生徒へ受け継がれている流れを感じました。 Brendaの作品は、そんなに早いステップはなくシンプルで、大きいリズムの波を感じて 仲間との一体感で魅せるような振り付けでした。
とても好きです。
Derickのクラスは、日本でも1度だけ受けたことはありましたが ププンププンプンプン♪で始まるウォーミングアップがクセになります。
毎回、レッスンの合間にインプロを中心にしたゲームがあって楽しかったです。そのおかげで生徒同士のコミュニケーションがとれてクラスの雰囲気が良くなったように思います。また、Derickから生徒に意見を求める場面が多々あって 生徒の考えを尊重してるのがわかりました。
Derickの作品は、踊った曲がこちらでは有名らしく僕も一回聴いて好きになり 仲間と一緒になってテンション上がっておりました。
振りは、かっこいいけど細かく早いステップが多くて、振り写しの段階では一つでも音を踏み外すと、おいてけぼりをくらっていました。でも練習して曲に全部のステップがハマると、とても気持ち良かったです。
本番は、お客さんに幸せが伝わるよう心を込めて踊りました。
この仲間と、レッスンの時から本番まで共に踊り切ることができ、大きな達成感を味わえました。
「TAP FUTURE」の最後には、各マスターが自分が振り付けをしたクラスの中から1人生徒を選び表彰する時間があったのですが、なんとBrendaが私をスカラシップに選んでくれたのです。
しかし、その頃にはBrendaは帰ってしまっていて代わりにTonyから表彰状を手渡してもらいました。
驚きました。本当に嬉しかったです。
TAP CITY 最後の日は、「Tap It Out」でした。今回のTAP CITYに来ていたほとんどの生徒さんが参加し 、皆で作り上げる野外タップパフォーマンスです。カンカンに照り付ける太陽の下で、暑いねーと言い合いながら3回の本番を踊り切り、最高の思い出を作ることができました。
他にも毎晩TAP CITYならではのイベントがあり その中でも、船上で行われたタップジャムセッション「Boat Ride」はとても楽しかったです。良い天気で、途中 自由の女神に見つめられながら、素敵な生演奏に合わせて小さい子供から大人まで即興で踊り合いました。 どんな子でも自分の番が来たら止まることなく、むしろもっと見てーと楽しそうに踊っていました。
Brendaもマイクで歌いながら踊っていました。
私も内心緊張していましたが、NYに来る前からこのセッションには参加しようと思っていたので勇気を出して参加し、パリから来てるというFredericksと2人で8小節ずつ踊り合いました。NYのこんな素敵な場所で、しかも沢山のタップダンサーがいる中で踊れて幸せいっぱいでした。Fredericksとも友達になれて良かったです。
また別の日には「Tap&Sogs」というマスター達のショーが見れました。日本の熊谷さんも出演されていて、実は初めて生で見させていただいたのですが、私はショーの中で1番心に響きました。
TonyやLynnのTap&Songsは、お2人の人間性を感じてとても素敵でした。
TAP CITY以外の時間もとても充実していました。
日本の藤林真理さんとKEITAROさんも出演する Savion Gloverのショーを見ることができたり Cotton Clubで、JTSPの先輩でもあるyuttyさんやOmar達のタップダンスショーも見れました。
はたまた、チラッと寄ったワシントンスクエアパークや地下鉄で、ジャズバンドの演奏が聞けたりして とても身近で芸術や音楽に触れる機会があって素晴らしいなと思いました。
祥さんともう1人のスカラシップ生 首藤ちゃんと3人で一緒に飲みながら色んなお話ができた時間はとても良い時間でした。イチジクと生ハムのコラボは美味しかったですね。祥さん、首藤ちゃん、お世話になりました。
まだまだ細かく思い出すと、ここに書ききれないくらいです。
多くのタップマスター達が生きてきたこの土地を直接自分の足で踏んで、五感で感じることができて本当に嬉しいです。
また学びに行きたいです。
そして、僕以外のタップダンサーを志す人にもぜひ行って欲しいなと思いました。多くを学んで日本に持って帰ってこれるはずです。
これからNYで学んだことを活かして、日本のタップダンス界、また地元関西のタップダンス界を盛り上げていきたいです。
いつでも 心からお客さんに幸せな気持ちになってもらえるタップダンサーを目指して精進して参ります。
今回、このような素晴らしい体験をさせていただいた みすみ先生、藤井さんをはじめとするベースメントの皆様、tonyさん、スポンサーの皆様、サポーターの皆様、祥さん、PORIさん、かずさん、SUJIさん、に心から感謝致します。
ありがとうございました。
また、同じスカラシップ生の首藤ちゃん、現地でお世話になった方々、先生方、スタッフの皆様、共に学んだ仲間、家に泊めさせていただき大変お世話になったアンドレパパ&祥子さん、自分の両親、に感謝の気持ちを込めて、本当にありがとうございました。