African Rhythm Tap
Serise at november-eleventh
今年(2000年)のnovember-eleventhのライブも大成功でしたね!おめでとうございます!
お陰様で。ありがとうございます!
今年(2000年)は昨年(1999年)の10月16日に続いて2回めのライブでしたね。
10月のソロ公演に来て下さった観客の何人かは足を運んで下さったり、また今回初めての方もいらっしゃいました。ステージが近いとお客様の反応もよりストレートに伝わってくると思いますが、昨年(1999年)と比べ、印象はいかがでしたか?
いつも来て下さる方には、本当に感謝ですね。そして、初めての方が「tapのイメージが変わった。」と言って下さるのが、とてもうれしいです。こういうtapもあるのかって。そして、tapを始めてみたくなったって言われるのが、一番の喜びです。
「人間ってこんなふうに動けるのだな」と感想を持った方もいらっしゃいました。
あはは・・。動けるんですねー。別に自分では、特別な事してるつもりないのですけどネ。訓練すれば、何でも出来るのでは?ピアニストも指も、アスリートの足も、バレエダンサーのBodyもしかり。
なるほど。訓練ですか。でも「あんなに足が動くのか!」ということは、言い換えればこういう才能もあるのか!という驚きでもあると思います。
Smilieのタップを見ていると、日本人でもリズムに全く無縁ではないことが証明されますね。音頭の「ドドンガ、ドン」というリズムや、三本じめ、「パパパン、パパパン、パパパンパン!」のように1拍目は問題なくできるけど、シンコペーションや裏は苦手という考えは、必ずしもそうではないのでは?
どんな音楽を聞いて育ったかって言うのも、関係あると思います。
ノリ乗りのJ-popを聞いて育ってる今の子供達も、リズム感が良いですよー!私は、小さい頃から、海外のビート感の強い音楽が好きでした。
モダンバレエの発表会では、好きな曲で踊らせてもらえたりしたのですが、持っていく音楽が、先生にとっては「えっ?」って感じだったでしょうねー。(笑)
ピアノや声楽もクラシックが嫌で、ポピュラーやジャズをやらせてもらったり、今思うと、かなりわがままな生徒だったわけですねー。(笑)でも、そう言う先生方のお陰で、今の自分があると思っています。特に、子供の時の踊りの先生・島ひろこ女史には、踊りの楽しさや踊り心、ダンサーとしてのマナーなど、多くのことを教えて頂きました。
島先生は今回のライブに来て下さいました。師としての感想やアドバイスはありましたか?
はい。とにかく嬉しく思って下さり、私の頑張ってる姿を見て、自分も励まされるとおっしゃって下さいました。
アンケートに「日本の曲に合わせることはできませんか?」という要望もありましたが、合わせてみたいと思う曲はありますか?
う~ん・・・。思いついた事なけれど・・・。
以前、竜童組が好きで、「カムイ」か何かで、ダンスを踊ったことがありますよ。
タップではないけど。何かの縁ですかねー。日本のジャズマンなら小曾根 真さんが好きです。でも、これって日本の曲ではないですよね。(笑)
そうそう、「足がウズウズしちゃう」という感想を書かれた方もいらっしゃいました。次回は、飛び入り参加あり!なんていうコーナーなどいかがでしょうか。
「タップ・シューズを持っている人、Come on!」なんて(笑)。
あー、それ良くありますよね。アメリカでも、みんな舞台に上がって“shim sham”と言う、ルーティーンで〆っていうの、よくやります。
今回はボーカルの、にしかわてるこさんが入りました。彼女が歌ったクリスマス・ソングとタップとの「星に願いを」も好評でした。
彼女は、私がタップを教え始めた時、最初に来てくれた生徒さんで、今も頑張ってくれてます。彼女は中森明菜さんとか八神純子さんのバック・コーラスなどの経験があるの。「こんな事できたらいいねー。」という普段の会話から、今回実現しました。アカペラのボーカルと合わせると、「tapってやっぱりパーカッションだなー」って印象が強くなりますよね。曲と戦うのではなく、曲にリズムをつける。特にアカペラなので、同じ曲なのに、swing・latin・3拍子と自由に、コロコロとリズムを変化させられて、楽しかったです。
ステージの背景に素敵なアフリカ衣装が飾ってありました。あの衣装はどうされたのですか?
生徒さんからのプレゼントです。
色も模様も素敵ですね!ところで、今回は観客の方も参加できるよう、お手製の楽器も用意していました。ラテン系やアフリカン・リズムというと、国も遠いいし(笑)、ちょっととっつきにくい所もなくはない。でも、あの楽器ひとつあるだけで、リズムがぐっと身近に感じられます。あれは何と言う楽器でどのように作るのですか?
あれは、空き缶で作ったマラカスです。ブラジルのバーでは、あれが良く置いてあり、お客さんもmusicianに参加して、リズムを楽しむのです。見るだけでなく、皆さんにもリズムを刻む楽しさを体験して頂きたかったので、夜なべして作りました。
空き缶にお米を入れ、まわりをきれいな紙で包みました。何本ビールを飲んだことか・・・。(笑) スマイリーのシールも気が付いて下さいました? いくつか返却されなかったので、持ち帰った方もいらしたのかな?
なるほど!それは面白い!米と缶があればオッケーなんですね。しかもビールが好きであれば一石二鳥!(あっ、でも他の飲み物でもよいわけですよね。ははは。)つまり、わざわざ楽器屋さんに足を運ばなくても、日常生活の中で作れてしまう。リズムは生活の一部とはこういうことなんですよね!
そうなんです。
アフリカでは、脱穀や草刈りや洗濯など日常の行為がリズムなんですよ。結婚式、葬式などもリズムやダンスが基本なのです。
私達はリズムを音楽の一要素として教えられますが、アフリカでは生活であり、人生であり、言葉の役割を果たすものとして、音楽は文化そのものですね。
exactly!!! ダイアン・ウォーカーは、ステップのリズムを言語にしますし、ラティールも、リズムは言葉だって言ってました。私にとっても、タップは、私自身の内面の表現でもあり、メッセージ・言葉でもあります。今、ふっと思いましたが、そう言えば、モールス信号なんかも、リズムですね。(笑)
確かに! ライブの中盤でリズム遊びを取り入れられました。みなさん楽しまれていたようですし、リズム感がよかったですね。
あれは、ラテンのリズムでクレイブ(clave)と言う物です。私の好きなリズムの1つです。
ラテンと言えば、みすみ“Smilie”ゆきこ!という位、Smilieはラテンが好きですね!今回もSamba Rhythmが大好評でした。ラテン音楽はビギナーという方に、お薦めCDをひとつ御紹介下さい。
好みは個人差があるので、まずは、オムニバス盤で、色々なartistを聞いたら良いのでは?
Latin mix usa. とか、Latin Partyとか、色々ありますから。
メジャーな線では、昨年グラミー賞をとった、SANTANA/SUPERNARURALなんか良いですよねー。あの中の「MARIA MARIA」は、偶然、何人かの方に「スマイリーのイメージだから踊って欲しい。」とリクエストされ、10月の舞台でやりましたし、「MIGRA」は、私のエンディングテーマ曲になってますね。ラティールもGENEさんも、この曲、気に入って下さってました。
ジャンルを問わず、お気に入りのミュージシャンはいますか?
たくさんいますが、特に Leon Parker と Mickey Hart。
今回、november-eleventhの方々に「パワーアップされた」と評価されましたが、そのパヮーの源とは?
??? なんでしょうか・・・? 体力バカって良く言われますが・・・。
朝から晩まで、何も食べずに躍り続ける事なんて朝飯前! 昨年の、1111は、教えを3時間やった後、1111入りして、リハと2ステージ。さすがにクタクタでしたが。 10月の舞台でも、1人で90分でしょ。何回かリハしてると、GENEさんが「よく疲れませんねー。」って。(笑) 化け物かしら?
これって、カンパニー時代に培われたと思います。ダンスキャプテンしてたので、みんなの躍りを前から見て、揃えたり、まとめたりするでしょ。自分もそのナンバーには、入ってるのに、練習できないの。だから、他の人達が食事休憩とか取ってる合間に、自己練習するんですよ。
もともと、子供の頃から活発・元気で、エネルギーがすごく体の中にあるんです。このマグマを、たまに噴火させないと、大地震が起きるかなって。(爆笑)
もともと、子供の頃から活発・元気で、エネルギーがすごく体の中にあるんです。このマグマを、たまに噴火させないと、大地震が起きるかなって。(爆笑)
《インタビューを終えて》
Smilieは本当に体力があります。やっぱりそれも才能の一つなのでしょうね。そのエネルギーで来年も迫力あるステージを期待しています。がんばってネ!
そしてお疲れ様でした!& Thank you!!