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タップマスター達とスマイリー

festival2004

Tap Master達とSmilie

ブレンダと
お帰りなさい!早速今年のNY Tap Festivalについてお聞きしちゃいますネ!
はい、新鮮なうちにお答えします(笑)

 今年の受講クラスは?
Festivalではいつも通り ブレンダ、ダイアン、ダーメーシャ。そして今回初めて ケレン・キャロウェイ・ウィリアムスを取ってみました。あとはマックスの代講で入ったロクサンを受けました。他のスタジオではリン・シュワブのレギュラークラスに出て、あとはロクサンと、テッド・レビーのプライベートレッスンを受けました。

 一番の収穫は何だったのでしょうか?
全ての経験が素晴らしかったです。でもやはり舞台で踊ったハニー・コールズ の ルーティンをブレンダから学んだ事かな。そういうのって受け継いでいく人 がいない と、消えてしまいますからね。皆の宝ですから大事にしていかないと。
今回も歴史を学ぶ事や、マスターから学ぶことの大切を皆さん語っていました。素晴らしい技術を持った人は日本にもたくさんいるけれど、日本で学べないのはそういう所なんです。
ダイアンと
懐かしい再会はたくさんあったのでしょうね。
NYの友達とは半年ぶり、世界中の仲間とは1年ぶりに再会を喜び同窓会のよう でした。JIMMYとも半年ぶりに会って色々話せました。SAVIONも覚えててくれました。Dainne Walkerは私のストレートヘアを見たのが初めてで、すごく気に入ってくれました。(ルン♪)

 印象に残ったことは?
やはりGregoryの追悼のフェスティバルでもあったので、彼のビデオクリップ を見たり、色々な話をきいたり、彼の踊ったルーティンをやった事ですね。
「趣味は洗濯。映画[WHITE NIGHTS]で人生が変わった。ロシアに行ってウォッカを覚えたんだよ」と語っていたのが面白かったです。お子さんが語るGregoryも興味深かったです。
SAVIONが彼の写真を身に着けて踊ってたのも深く心に残っています。彼の存在は全てのTAP DANCERにとって大きいです。彼の死でTAP界は少し変わった気がします。皆がお互いをより尊重するようになった気がします。
(*も合わせてお読み下さい。)
ダイアンと
ステージはいかがでしたか?
今回もとても大変でしたが、感動的でした。
今年はBrendaがStagingした「Tribute to Charles “Honi"Coles &COPASETICS」に出演させて頂きました。
COPASETICS Clubとはビル・ボージャングル・ロビンソンが亡くなった後、そのARTを残そうとバスター・ブラウン,アーネスト・ブラウン,ハニー・コールズ,クッキー・クック,ブッバ・ゲインズが集まって出来たものです。(COPASETICとはボージャングルの口癖で「大丈夫だよ」と言うような古いスラングです)
ブレンダは長年ハニーのパートナーとして踊っていた方です。今回は彼らのオリジナルの歌とTapルーティンを5曲やりました。1つは踊りながら歌うもので、英語の歌を覚えるのが大変でした。1つはリズムが難しい踊りで、Honi作品なのでそれを汚すな!とブレンダはすごく厳しかったです。間違えるとバンバンはずされていきました。私はなんとか最後まで残れましたけど、緊張の連続でした。
アーネスト・ブラウン
オォ~~~~、こわ・・・っ!でも限られた時間でできることが、ステージにたつ 事の条件でもあるのでしょうから、当然と言えば当然なのかもしれません。あの、バンバン外されるって、どんな感じだったのですか?
出来ない人は後ろへとポジションも変えられて行くんですが、間違えると「貴方はこれには出れない」ってスパっと。まあ作り手としては当然と言えば当然ですが・・。あとすごいスピードで振付されるので頭がパニック。でも翌日覚えてないと「ここで復習してる時間なんかない。出来ない人ははずれて」みたいな。でも後でちゃんとはずした人に対しフォローをしたり、「昨日はいらいらしてごめんなさい。私のこういうところは学ばないように」とか、優しい人ではあるんですよ。

 ブレンダの歌、聞きたかったなー!どのような曲調なのですか?(ハスキー声で、 ジャズを歌いそう。)
ハスキーボイスでスウィング!
彼女はタップダンサーは歌えないとダメだと言ってました。彼女自身ボイストレーニングも怠ってないそうですし、「ポエトリー」って言うんですけど、しゃべりながらTAPを奏でるコンテンポラリーなスタイルもよくやっています。
ジミーと。来日が待ち遠しい!
Honi作品の特徴を教えて下さい。
音楽的!歌にぴったり合ってます。

 1つはリズムが難しい踊り、とありますが、どのような点が難しったのでしょう?
似たステップで違うリズムが多いのです。同じステップだけど1つは3連音符、1つは16分音符だったり、混乱しやすいの。このナンバーは少人数だったし、1つ間
違えるとグチャグチャになってしまう。とにかくHoniを汚しちゃいけないと、又メンバーに残して頂いただけに、間違えないようにとすごく緊張しました。

 他には?
「Tap Dance in America」グレゴリーがトミーチューンと踊ったソフトシューで、それをブレンダがSOLOで踊り私達は歌いました。「Tap Dance in America」の収録の時、私は会場にいたので、グレゴリーを思い出し、ジーンときてしまいました。
もう1曲はブレンダ、バーバラ、リン、それとそのルーティンを知っているドイツの男性2名とNYの女性1名で踊り、最後はフィナーレ。
COPASETICSの唯一の生存者アーネスト・ブラウンを交えてのエンディングはとっても 楽しかったです。
レッジオと
アーネスト・ブラウン!どのようなご様子でしたか?エンディングについて聞きたい聞きたい!!
客席から彼を招き、賞を授与。そして彼の歌に合わせてSwing!そして日本でいうとあいの手のように歌うの。アーネストはお年ですから結構よれよれ歩くんですが、LAST出演者全員でのシムシャムは踊ってましたよ。とにかくかわいらしいおじいちゃんなんです。私達のリハにもずっとつきあって下さって、イスに座っていたのですが、足は一緒に動いてましたよ。

タップ界で活躍をしてきたマスターが、今もこのような形で後輩達を見守るだけでな く、一緒に踊り、タップを踊る。
これからも健康で長生きをし、たくさんのことを私達に教えて頂きたいと思います。
貴重な体験をしてきたSmilie、これからもマスター達から伝授されたことを、たくさん私達に伝えて下さいネ。
NYお疲れ様でした!
テッドと
受けたClassについて・・

Dormeshia
Dormeshiaは、いつもの通り基本をやって1人つづプルバック。いつも基本が大事だと教えてくれる。

Dianne Walker
Leonの継承者。今回はスライドルーティンをやった。とにかくクリアな音と暖かな人間性に惚れぼれ。

 Karen
メルセデス・エリントン(デューク・エリントンの孫娘)のカンパニーにいた彼女はどちらかと言うとショータップ。Swingダンスをふんだんに取り入れたエネルギッシュなTAPの振付を踊った。とにかく楽しむクラス。
   
Lynn Schwab
Barbara Dufyカンパニーメンバー。Steveのルーディメント・インプロ・そしてSwing!彼女は元気印の素敵な先生。 Stepsでたくさんクラスを持っている。日本人ともたくさん知り合った。
   
 Brenda
私がリズムタップ出会った先生。とにかくパワフル。 Bebop大好き。すごく厳しいけど楽しい。(でも昔ほど怖くない・・笑)
   
 Ted Levy
Noise Funkの振付・ダンスキャプテンだった方。
プライベートではルーディメントを教えてもらった。彼のスキャットは最高!!残念ながらもうレギュラークラスは持っていないので、興味ある人はプライベートで。
シャッフルのやり方が独特。
   
 Roxane
私の大好きなダンサーの1人。Jimmyに「蝶」と名付けられただけあり、とにかく動きが美しい。女性は特に彼女から学ぶ点は多いと思う。コンビネーションは進むのがめっちゃ早い!特にプライベートはいつも頭脳勝負。でもやりがいあり!
Stepsでクラスをたくさん持ってる。10月からはダンススペースセンター(451Bway)で夜のクラスを持つ予定。
 
Stageについて
7/6
GALA・・Brendaから私も習ったことのある彼女の代表的ナンバー「In The Mood」を10代の若いメンバーで踊った。洗練されていてとても素晴らしかった。
Van Porterは本当にエンターテーナー。「シェア」をテーマに踊った。
Jiannie Hillは去年亡くなったアンミラーをトリビュート。
若手実力派NO1のK2君とMichelaが映画「TAP」でGregoryがデュエットした「チーク トゥ チーク」を踊った。Michelaがハイヒールで踊ったのを見たのは初めて。いつもバリバリの2人がとてもエレガントに踊っていた。
LAのJazz Tap EnsembleがGregoryの振付を踊った。Lynn Dallyが主宰するこのカンパニーも若手が育っていて素晴らしかった。
Jimmyは言うまでもなく感動!Jimmyとも会って色々話せた。
   
7/7
Tap International・・色々国の特徴が現れユニークでアイデアに満ちた作品が多かった。日本からはKAZU君とTapageの藤林真理さんが出演!素晴らしかった。
オーストラリアのメンバーはTap Dogsのようだった。
Brazil出身のCintia(Barbaraカンパニーメンバー)の作品がすごく面白かった。
他はスペイン・ドイツなどから参加。
   
7/8
Tap Youth はMusicalを見たので見れなかった。
   
7/9
Tap NewYork・・BarbaraカンパニーはBarbaraの経歴を語りながら、Leonの ルーティン1&2を組み合わせたナンバー。知ってるStepだし(今私のクラスでちょうどそれを学んでいる生徒さんがとても喜んでくれた)、私も先日自分の足跡をたどったLiveをやったばかりなので、とっても興味深かった。
Charles Godderts, Germaine Salsbergなど、NYで長年教えているベテラン先生方が今回は出演され、私も大昔に習っていた事があるので、とてもうれしかった。ここにもRESPECTAIONが伺える。
Mergaret・・FESTIVALのディレクターも務める。スムースで女性らしく素敵だった。
Mabel Lee・・とにかくおばあちゃんなんだけど、いつもSexyでかっこいい!
Dormeshia・・すごいの一言!最近よくハイヒールで踊る。でもすごい!!
Brenda・・ベースとのコラボ。コンテンポラリーなタップ。(個人的には去年のループが好き)。
Karen・・「It don't mean a thing・・」 日本から辻本君が選ばれて参加。
とっても頑張っていてKarenも彼を買っていた。私も生徒さんが生き生き踊っていてとてもうれしかった。
   
7/10
Tap Masterは出演した為見れなかったが、私の前がJasonだったので、袖で聞いてたけど、すごく音楽的で素晴らしかったです。この日はDainne WalkerがHoofer Awardを受賞。後でDainneに会ったら「JimmyがほらっSmilieだよ!楽しそうに踊ってる!Look!Look!ってしつこいのよ」って笑って教えてくれた。Brendaはいつも本番前、気付けにバーボンを嗜む。そのボトルにStage名を書きコレクションしているそうだ。家にはすごい数のボトルがあるんだろうな~
   
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*グレゴリーハインズのコレクションがNYパブリックライブラリーにできました。
ビデオなどは彼の家族が寄付したもので、コットンクラブでカットされた素晴らしいタップシーンなどが見れるそうです。
http://www.nypl.org/research/lpa/dan/hines/で彼の経歴、Tapの歴史、コレクショ ンの検索等が出来ます。
今年後半には彼のメモリー本も出版されるそうです。
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今回観たMusical:Producers, Hairspray, Wonderful Town
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