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みすみ"Smilie"ゆきこ
「JTSP2014 はNY TAPCITY 2名、シカゴタップフェスティバルに2名奨学生を送りました。
私はシカゴに同行。未成年がいきましたので、保護者としてガイド、通訳、食事のお世話などなど、今までとは違う頑張りでした(笑)。
去年のJTSPみうちゃんも自主参加し、女の子3人と1週間ずっと同じ部屋で一緒に過ごし、色々な話を出来たのも楽しかったです。
今年から奨学生が点呼の仕事を手伝うなど、お手伝いすることになりました。
これはとても良い経験だと思います。

またNext Stepという最強のレベルのクラスは、事前にビデオ審査がありました。JTSPメンバーは皆受かったので、このクラスを朝から晩まで受けていました。そうとう疲れたようですが、なかなか受けられないレベルなので良い経験が出来たと思います。
お友達もたくさん出来たようですし、偶然目の前の部屋にダイアンが滞在していたので、お話する時間を持てたので、貴重な経験だったと思います。
私個人は、今年初めての試みの「ティーチャーズセミナー」を受けました。様々なところから集まった、講師歴20-30年のベテランインストラクター達と、色々意見交換が出来てとても勉強になりました。
タップマスター達がいなくなってしまったフェスは、以前とは全く感じが違いますが、そ れでもサム・ウェバー、ダイアン・ウォーカー、デリック・グラント、レーン・アレキサンダーなど、ベテラン勢は流石でした。
若手はかなりフラッシュな方向に動いていっているように思いました。パフォーマンスも、音楽というよりメッセージ性が強いのが多かったです。

タップは生きものですね。

シカゴは以前から、色々な世代、様々なスタイル、老若男女問わず、幅広く人が集うフェスでしたので、そうあり続けて欲しいと思います。 来年は25周年で、大きなイベントになるようです。

NYは最近は、生徒さんのショー参加などの企画が多く、色々な体験が出来ます。
そして街自体が色々なことが出来る街 なので、ミュージカルを見たりできて楽しめますね。
今年は橋本祥さんが、同時期にちょうどNYに行きましたので、色々お手伝いしてくれました。
集めたメーベル・リーさんへのお見舞い金も直接渡していただけました。 ありがとうございました。

そしてサポーター、スポンサーの皆様、今年度もご理解・ご協力 ありがとうございました。
感謝をこめてのJTSPによる無料のワークショップ「Thanks Workshop」は12月に予定しております。
Chicago(中川恵美子)
JTSPの奨学生としてシカゴに行き、たくさんの外国人に交じって、1週間タップ漬けの日々を送る。
できるだけ多くのステップを習い、たくさんのダンサーと交流し、ダイアンやデリックに1歩でも近づきたい。 世界中のタップダンサーとも友達になって、クラスの後にインプロをする・・・ 夢のような毎日を思い浮かべて、るんるん気分でシカゴに乗り込んでいった私は、2日目にしてこなごなに打ち砕かれることになる。
素晴らしい環境、夢のような時間、尊敬すべきたくさんの先生に毎日ご指導いただきながら、わたしは嫌というほど自分の課題に直面した。
そんな1週間について、レポートしたいと思います。

1. 私が受けさせていただいたレッスン
・Charles Renato 賑やかだけどゲームまでもがとても難しいクラス。文句なしで、大好きな先生です。 ・Jason Janas 二列目以降になると振りを覚えるスピードが落ちてしまうほど進むスピードが速いクラス。みんなが“凄いよ”という理由がよくわかりました。
・Derick Grant 熱くて分かりやすく、生徒同士のコミュニケーションもとれる内容が多いクラス。日本では見えなかったMr. Derickの一面を見ることが出来ました。
・Dianne Walker 丁寧でマスターや歴史について多くの学びがあったクラス。とてもここには書ききれないほどの気づきと学びをいただきました。
・Guillem Alonso スペインの10拍子の独特なリズムを学べたクラス。私にとって未知の領域のステップでした。
・Sam Weber 基礎を見失いそうになるくらいの複雑なステップ盛りだくさんのクラス。苦戦したけれど、Samの音には魅了されました。
・Cartier Williams 激しくて、けれどアットホームなクラス。足さばきがものすごかったです。
・Jay Fagan 2パターンをみっちり、そして楽しくやれたクラス。でも私的にはちょっと混乱する部分もありました。
・Smilie 毎晩ホテルで行われたJTSP生だけの特別講義!

2. 私が参加させていただいたイベント
レッスン以外には、Jazz Showcaseで踊ったり、JUBA!という先生方が出演されたショーを3回も観に行かせていただいたりしました。
Student Showcaseではソロパーフォーマンスの機会をいただき、皆の前で踊らせていただきましたが、幕にいらした先生方、客席で観ていた先生方や仲良くなったお友達が、褒めてくださって、本当に嬉しかったです。
タップ以外では、ワーキングスカラシップとしてミーティングに出たり、Mr.Lane Alexanderのクラスの出欠をとったりしました。
そしてJTSP恒例のシカゴピザを食べにも連れて行ってもらいました。
3. シカゴでの1週間で感じたこと、気が付いた課題
出発前、私はJTSPの1週間を通じて、
・とにかくできるだけ多くのクラスに参加すること
・尊敬する先生方から、一つでも多くのステップを吸収する事
・先生方が大切にされていることを、ステップ以外のことも教わること
そんな漠然とした目標を立てていました。しかし初日からの4日間コースで、タップ漬けということの本当の意味を知りました。
私は4日間コースで5つのクラスを取ったのですが、各クラスの間は10分しかない上、クラスごとに内容や進め方が違い、とにかく集中しないと、どのクラスもついていけないと思いました。
Mrs. DianneとMr.Janasのクラスではマスターたちのいろいろな話を聞くことが出来ました。
また生徒たちもその話に真剣に耳を傾けていました。その姿を見ていて、自分がこれからの人生をかけて学ぼうとしているダンスの歴史そのもので、私たちもそこから何かを学び、そしてそれをいつか後輩たちに伝えていかなければいけないのだという事に気が付きました。
もちろんみすみ先生からも、毎日毎晩、とても書ききれないほどのお話を聞かせていただきました。マスターたちの話ばかりでなく、先生方の面白いエピソードだったり、失敗談だったりで、同じJTSP生のもあちゃんと楽しく聞くことができました。
また、多くのタップダンサーに囲まれた環境の中で、タップダンサーとしての自分を改めて見つめ直すことができました。それは練習における自分の姿勢に関するものでした。私はこれまで、綺麗な音を鳴らすことが大事だと思っていましたが、そもそも「きれいな音を鳴らすために必要なことは何か」ということを真剣に考えていませんでした。Mrs. Dianneからは、プライベートな時間に、まず自分の音をよく聞くように、聞けば聞くほどいい音がでるよとアドバイスしていただきました。私はシカゴでの1週間、とにかく自分の音に向きあおうと思い、耳を傾け続けました。そのおかげで、これからの練習の課題やヒントをたくさん見つけることが出来ました。
シカゴでの1週間で、足のケアやウォーミングアップがどれだけ大切なのかもわかりました。幸い私はシカゴで足を痛めることなく、すべてのクラスをいい状態で受けることが出来ましたが、それは同じ部屋にみすみ先生というお手本があったからです。
先生からだけでなく、クラスで出会った生徒との交わりからも、たくさんの課題をいただきました。
まず、自分の魅せ方です。アメリカ人ダンサーのあの底抜けに楽しそうな笑顔、体からほとばしる情熱は、いまの私にはないものです。以前からも自分の一番の課題と思っていましたが、今回あらためて感じました。
課題2は、その場で瞬時に振り付けを考えるという技術です。私なりに引き出しはあるはずなのに、どうも瞬時にそれを出すことができません。いいところを見せてやろうとか完璧に踊れるだろうかという心の弱さなのかもしれません。同じクラスで仲良くなったお友達のアドリブ力にはびっくりしました。
課題3は「インプロ」です。Mr. Derickのクラスではインプロを使ったゲームがたくさんあったのですが、ここにも私の課題があるようです。Mr. Derickからは、たくさん曲を聞いて踊りなさいというアドバイスをいただきました。こればっかりはもう練習あるのみです。
4. 最後に
シカゴでの1週間は私にとって本当に素晴らしい、夢のような1週間でした。たくさんの人との出会いがあり、そして発見がありました。心も頭もいっぱいいっぱいになるほどの充実した1週間で、私のペンではとても伝えきれないほどの経験ができました。タップダンスを始めて11年になりますが、こんなにも濃密なタップの時間を過ごしたことはありませんでした。みすみ先生と一緒に1週間過ごせたことも、私にとって一生忘れられない思い出です。
出発前に少しだけ英語以外の言葉も予習していき、スペインやブラジルの先生に思い切って話しかけて通じたときは、すごくうれしかったです。
最後になりましたが、今回、このような素晴らしい経験をさせて下さったMr. Lane Alexander、みすみ先生、BASEMENTの皆様をはじめとするスポンサー・サポーターの皆様、そして両親に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
Chicago(今井萌愛)
今回、JTSPとして参加させて頂きました。
私にとって、外国でTAPをするなんて夢のようなことだったので、とても嬉しかったです。
本当にありがとうございました。

シカゴでは、一日7時間半TAPをしていました。
Lessonでは、一番前の列にいないとついていけないような、レベルの高い内容でした。
今までにないステップや、リズム、外人の生徒さんたちの積極的な姿にとても刺激を受けました。

外人のTAPダンサーは、Lesson中話すことや、リズムなど、たくさんのことが、日本のTAPダンサーと違うなと思いました。しかし、音やリズム、showなど、いろいろなことに感動したとき、外人も同じように感動することがたくさんありました。

student show caseでは、いろんな人の素敵なナンバーが見れてうれしかったです。
私も踊らせて頂いたのですが、終わってからの歓声や、たくさんの人とのハイタッチ、Charles Renatoがハグしてくれたこと、そしてDerick Grantが「Yeah!Moa」と声をかけて、拍手してくれたことに感動しました。終わってから聞いたのですが、袖でCharlesが「Good sound」と言っていたと聞いてとてもうれしかったです。
それから、JUBA!というshowを3回見たのですが、本当にすごかったです。Sam Weberのとてもきれいな音、Derick GrantのかっこいいTAPと観ていて楽しくなる感じ。Star Dixonのときは感動して、涙が溢れてきました。StarのTAPから、TAPに対する姿勢が見えてきました。3回のJUBA!を観て、私ももっと頑張らないと、という焦りを感じました。

最終日には、シカゴで出会った友達と写真を撮り、別れの挨拶とハグをして、一つになった感じがしました。お別れするのが本当に寂しかったです。ここでも日本との違いを感じました。
オーディションのときに聞かれた、プロとアマチュアの違いが、シカゴに行くまでは、曖昧でしたがシカゴに行って、確信に変わりました。プロは、TAPで人の心を止めることのできる人だと思います。
この一週間で、みすみ先生からTAPマスターの歴史をたくさん聞くことができて、勉強になりました。昔からあるTAPを受け継ぎ、これからの日本のTAPダンサーに教えてマスターたちの大切なものを残していくことと、Starなどの新しいステップを習うということの、二つのこと、どちらも大切なことだとわかりました。このことと同時に、自分も新しいステップを考えていけたらいいな。と思いました。
私は、こんなに充実した一週間は、初めてでした。嬉しい気持ちや、楽しい気持ち、悔しい気持ちなど、たくさんの気持ちを全部TAPで経験できました。そして、今までよりTAPが大好きになりました。

みすみ先生をはじめ、JTSPに協力してくださったサポーターの方々、今まで私にTAPを教えて下さった先生方、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。シカゴで学んできたこと、感じた気持ちを胸に、これからもずっと、TAPを続けて、どんどん成長していけるように頑張ります!本当にありがとうございました!

みすみ先生が作ってくださったお料理は、手作りだと気つ"かないほど美味しかったです。また、食べたいです。ありがとうございました。
New York (首藤直子)
今回、ニューヨークで開催されたTAP CITYに参加させてもらいました。滞在中は、TAP CITYのワークショップやイベントはもちろん、ニューヨークの街やそこに住む人のパワーを全身 に浴びてとても刺激的で充実した時間をすごしました。

TAP CITYに参加している周りの人がべらぼうにスキルが高かったかというと、そうでもない 部分がありましたが、明らかに違うなと感じたのは、そのチャレンジ精神の旺盛さです。彼らは 現時点で自分ができるかどうかに関わらず、ぐいぐい前に出てきますし、分からないことがあれ ばガンガン質問をします。タップにかかわらず文化の違いなのだと思います。しかも、中に入って みると自分も自然に前に出れたことは不思議でした。エネルギーをもらったのだと思います。良 い経験でした。

ワークショップのなかで印象的だったのは、Brenda Bufalinoさんの4日間のコースで、彼女 の年齢をものともしない圧倒的なパワーや、振付けに入ったときの真剣さ、真剣さが故の厳しさ に触れられたことは、自分にとってとても価値がありました。 また、色々とワークショップを受けるなかで、こういうことかと、心から納得できる部分が ありました。それは、ルーツについて。

NYに着いた翌日、STEPSでLynn Schwabさんのクラスを受けました。すると、踊り方やス テップ、注意点も足の筋肉の付き方まで、日本で最近勉強させてもらっている橋本祥さんに似てい ました...。あれ? 次に、TAP CITYのスペシャルWSでBarbara Duffyさんのクラスを受講した ら、Lynn Schwabさんのクラスで言われたことと同じことを言われます。またも...? そして、 Brenda Bufalinoさんの4-day residenciesに参加しました。ああ...、Barbara Duffyさんと踊り方 もステップもそっくり!
「Use your leg!!」 フレーズをはっきり歌い、ダイナミクスを生み出す方法。後で知ったので すが(そもそも調べておくべきだったのですが)、Brenda BufalinoさんのATDOにてBarbara Duffyさんが学んでいた、Barbara DuffyさんのところでLynn Schwabさんと橋本祥さんが学んで いた。つながりました。似ているのも、同じことを言うのも当然です。それぞれ活躍の場所を確 立されていますが、教わったタップが、彼女らの中に脈々と受け継がれているのを目の当たりに しました。言葉にしなくとも、見て明らかに分かるレベルで!
「ステップが重要なのではなく、それをどのように踊るかが一番大切なのだ。」とワーク ショップの中でBrenda Bufalinoさんが言っていました。その「どのように」の部分が、これほど まで鮮明に継承されていることに、驚き、感動しました。ステップやルーティーンを知ることは 大事。でも、そのステップの奥でその人が最も大切にしていることは何なのかを知ることがもっ と大事で、それを受けとり自分のものにすることが必要だと思いました。

その他、フェスティバルに関することではないですが、ニューヨークで貴重な機会をいただき ました。橋本祥さんの師匠、Phil Blackさんのところへ会いに行けたこと。世界的なダンサー Mable Leeさんに会えたこと。公演中のSavion Gloverさんに会えたこと。特に、Phil Blackさん に会った経験はとても印象に残りました。
Phil Blackはブロードウェーで活躍し、指導者としても数多くのダンサーを育てたスーパース ターで、現在は引退してニューヨーク郊外の老人ホームで暮らしています。橋本祥さんがニュー ヨークで学んでいた当時に師事した人です。日本へ帰国後もニューヨークに行く際には彼のもとへ 会いに行っており、今回、TAP CITYの期間に渡米し会いに行くとのことだったので、訪問に同行 させていただきました。
私自身はPhil Blackに会ったことも、まして習ったこともなく、映像で見たことがあるのみで したが、いかに素敵なダンサーであったか、どれだけ厳しい先生であったかの話を聞いていまし た。当時とてもお世話になり、今も師と仰ぐ人なのだといいます。
マンハッタンから出るバスに乗り、しばらく歩いたところにホームはありました。会った瞬 間の、言葉にならない思い。愛情があふれていました。Phil Blackはもう踊るどころか歩くことも できませんでしたが、それでも憧れであり、心のなかに大きな存在として居続けていることがよく 分かりました。連れて行ってくれたBarbara Kossenさんと施設の方のはからいで、少しタップを 見せることができました。もちろん、橋本祥さんは彼から学んだナンバーを。
一人の先生から丁寧に学ぶことの良さを感じました。一人の先生のもとで、タップは勿論の こと、芸に向かう姿勢や、舞台に立つ心がまえ、人と人との関わり合いや生きて行く強さにいた るまで、多くのものを学ぶ経験。これが、その後の自分を支える強い芯になってくれるのだと思 います。今の東京の状況だと、興味や必要性や気分によって、色んなスタジオに通い、色んな先生 に習うことができます。そのメリットも大きいけれど、ないがしろになっているものも多い気がし ます。学ばせてもらっていることは、タップだけではない。踊れない姿をなお、愛情と尊敬にあふ れるまなざしで見つめられるような、そんな師をもてることは幸せだと思いました。

タップを学びに行ったのですが、それ以上に、人との関わり合いについて考えさせられる旅 となりました。とても貴重な経験でした。今後にどのようにつなげられるか、じっくり考えてい きたいと思います。

JTSP代表みすみさん、ご支援いただいた方々、BASEMENTさん、NYでお世話になったLynn さん・橋本祥さん、挙げればきりがないですが、多くの方に支援・応援していただきました。あ りがとうございました。
New York (末富 凜太朗)
今回、NYのタップフェスティバル TAP CITY 2014年にJTSP8期生として参加させていただきました。
こんな貴重な機会をいただけて本当に幸せでした。ありがとうございます。

この短期間で、色んなタップダンサーの方々に触れ、NYの文化に触れ、視野がとても広がりました。何よりタップダンスがもっともっと好きになりました。

TAP CITYは8日間あり、はじめの3日間は色んなマスターのクラスをレベルに合わせて受けられました。
特にBarbara のレッスンは好きでした。歌うようにステップを踏むこと、タイムキープ、流れを止めず次に繋げるようにステップを踏んで、私は個人的にシャッフルの時もっと足を引くように言ってもらえました。他にも なるほど!と学びが沢山ありました。

次の4日間を通して、同じマスターの振り付けクラスがあり、そこで練習した成果をNYでの初舞台「TAP FUTURE」で踊りました。
私は、BrendaとDerickを選びました。
Brendaのクラスは、ステップについてのレクチャーはもちろん。手の動きや、ショー中にダンサー同士がぶつかった時でも笑顔で!ショービジネスよ。と改めてプロとしての立ち振る舞いも教わりました。生まれて初めて笑顔でぶつかる練習もしました。
BrendaがBarbaraに教えていたこともあって、お2人から教わることに共通することが沢山あり 先生から生徒へ受け継がれている流れを感じました。 Brendaの作品は、そんなに早いステップはなくシンプルで、大きいリズムの波を感じて 仲間との一体感で魅せるような振り付けでした。
とても好きです。

Derickのクラスは、日本でも1度だけ受けたことはありましたが ププンププンプンプン♪で始まるウォーミングアップがクセになります。

毎回、レッスンの合間にインプロを中心にしたゲームがあって楽しかったです。そのおかげで生徒同士のコミュニケーションがとれてクラスの雰囲気が良くなったように思います。また、Derickから生徒に意見を求める場面が多々あって 生徒の考えを尊重してるのがわかりました。

Derickの作品は、踊った曲がこちらでは有名らしく僕も一回聴いて好きになり 仲間と一緒になってテンション上がっておりました。
振りは、かっこいいけど細かく早いステップが多くて、振り写しの段階では一つでも音を踏み外すと、おいてけぼりをくらっていました。でも練習して曲に全部のステップがハマると、とても気持ち良かったです。

本番は、お客さんに幸せが伝わるよう心を込めて踊りました。
この仲間と、レッスンの時から本番まで共に踊り切ることができ、大きな達成感を味わえました。

「TAP FUTURE」の最後には、各マスターが自分が振り付けをしたクラスの中から1人生徒を選び表彰する時間があったのですが、なんとBrendaが私をスカラシップに選んでくれたのです。
しかし、その頃にはBrendaは帰ってしまっていて代わりにTonyから表彰状を手渡してもらいました。
驚きました。本当に嬉しかったです。

TAP CITY 最後の日は、「Tap It Out」でした。今回のTAP CITYに来ていたほとんどの生徒さんが参加し 、皆で作り上げる野外タップパフォーマンスです。カンカンに照り付ける太陽の下で、暑いねーと言い合いながら3回の本番を踊り切り、最高の思い出を作ることができました。

他にも毎晩TAP CITYならではのイベントがあり その中でも、船上で行われたタップジャムセッション「Boat Ride」はとても楽しかったです。良い天気で、途中 自由の女神に見つめられながら、素敵な生演奏に合わせて小さい子供から大人まで即興で踊り合いました。 どんな子でも自分の番が来たら止まることなく、むしろもっと見てーと楽しそうに踊っていました。
Brendaもマイクで歌いながら踊っていました。
私も内心緊張していましたが、NYに来る前からこのセッションには参加しようと思っていたので勇気を出して参加し、パリから来てるというFredericksと2人で8小節ずつ踊り合いました。NYのこんな素敵な場所で、しかも沢山のタップダンサーがいる中で踊れて幸せいっぱいでした。Fredericksとも友達になれて良かったです。

また別の日には「Tap&Sogs」というマスター達のショーが見れました。日本の熊谷さんも出演されていて、実は初めて生で見させていただいたのですが、私はショーの中で1番心に響きました。
TonyやLynnのTap&Songsは、お2人の人間性を感じてとても素敵でした。

TAP CITY以外の時間もとても充実していました。
日本の藤林真理さんとKEITAROさんも出演する Savion Gloverのショーを見ることができたり Cotton Clubで、JTSPの先輩でもあるyuttyさんやOmar達のタップダンスショーも見れました。

はたまた、チラッと寄ったワシントンスクエアパークや地下鉄で、ジャズバンドの演奏が聞けたりして とても身近で芸術や音楽に触れる機会があって素晴らしいなと思いました。

祥さんともう1人のスカラシップ生 首藤ちゃんと3人で一緒に飲みながら色んなお話ができた時間はとても良い時間でした。イチジクと生ハムのコラボは美味しかったですね。祥さん、首藤ちゃん、お世話になりました。

まだまだ細かく思い出すと、ここに書ききれないくらいです。

多くのタップマスター達が生きてきたこの土地を直接自分の足で踏んで、五感で感じることができて本当に嬉しいです。
また学びに行きたいです。
そして、僕以外のタップダンサーを志す人にもぜひ行って欲しいなと思いました。多くを学んで日本に持って帰ってこれるはずです。
これからNYで学んだことを活かして、日本のタップダンス界、また地元関西のタップダンス界を盛り上げていきたいです。
いつでも 心からお客さんに幸せな気持ちになってもらえるタップダンサーを目指して精進して参ります。

今回、このような素晴らしい体験をさせていただいた みすみ先生、藤井さんをはじめとするベースメントの皆様、tonyさん、スポンサーの皆様、サポーターの皆様、祥さん、PORIさん、かずさん、SUJIさん、に心から感謝致します。
ありがとうございました。
また、同じスカラシップ生の首藤ちゃん、現地でお世話になった方々、先生方、スタッフの皆様、共に学んだ仲間、家に泊めさせていただき大変お世話になったアンドレパパ&祥子さん、自分の両親、に感謝の気持ちを込めて、本当にありがとうございました。
台湾 (吉川久美子)
今回、東京インターナショナルタップフェスティバルと台北タップフェスティバルの交換留学制度の奨学生として台北タップフェスティバルに参加させていただきました。
初日は日本でのイベントのため参加できなかったのですが、2日目から合流し、ワークショップを6日間で計16クラス受講し、フェスティバル後半のショーも3回観覧することができました。9日間びっしりタップ漬けの毎日は、私にとってはとても充実した刺激的なものでした。

ワークショップの会場となったDance Worksには大小二つの教室があり、子供から大人まで大勢の人達が出入りして活気に溢れていました。スタッフの方達もとても明るく親切に対応していただきました。ワークショップには、台湾の他にも香港、中国、日本からも参加していて、皆さん熱心でパワフルでアジアは熱い!と感じました。いろいろな国の人達と交流が持てたのも良かったです。

ワークショプでは、りずむK先生、PORI先生、Melinda Sullivan、Josette Wiggan、Derick Grant、Sarah Reichの6人の先生のクラスを受けました。どの先生もそれぞれのスタイルがあり、それを間近で見ながら肌で感じることができたのが良かったです。個性は違いますが、どの先生も共通して同じことを言っていることがあり、「音楽を聞いたらすぐに身体に取り入れて」とか「ポーズ(休符)を感じることは音を出すことよりも大事なこと」など頭では理解していてもなかなか出来ないことを分かりやすく教えていただきました。また振付のリズムの取り方なども音楽にしっくり合いかっこよく洗練されていて、学ぶ点が多かったです。どの先生も魅力的でしたが、中でもMelinda Sullivan先生の身体の使い方がとても美しく女性的で力強く、レッスン中何度も見惚れてしまいました。まだ来日したことがないそうなので、是非東京インターナショナルタップフェスに呼んでいただきたいと思います。

今回それぞれの先生のステップやエクササイズ、振付を教わり、自分の引き出しにはないものをたくさん得ることができました。浜松のスタジオの皆さんにもレッスンで聞いたお話なども交えながら少しずつシェアさせていただいていますが、自分の中でもしっかり消化して身体に叩き込んでいきたいと思います。

後半のショーは、一つ目のりずむKアンサンブル&PORI先生のステージは、ミュージシャンとの一体感が伝わり、観ている側を楽しませたりと魅せるステージ、二つ目のMelinda Sullivan、Josette Wiggan、Sarah Reichのアメリカ人女性3人によるステージは、女性ならではのヒールでのタップや(Melindaの10cmくらいあると思われるハイヒールには驚きました!)でも力強さもあり、バラエティに富んだ内容でした。ティーンエイジャーの頃から知り合い同志という3人の仲の良さも表れていました。3つ目のARTNカンパニーによる「Legends of Tap」のステージは、会場全体がマスター達に敬意を払う愛、タップダンスへの愛に包み込まれており、観ている人達の心に静かに染み入る、そんな内容のステージでした。終演後にDerickが涙を流しながらみすみ先生に駆け寄っている姿が印象的でした。

以上が台北タップフェスティバルでの感想ですが、今回もう一つの役割を果たすことができました。台北にはDance Worksの他にも百老匯踢踏舞學校というスタジオがあり、そこのオーナーの謝玲さんとは10年来の付き合いで、HIROタップダンスシティ15周年記念公演にも台湾のスタジオの生徒の皆さんが参加してくださり、姉妹校関係にあります。しばらく交流が途絶えていたのですが、私が台北タップフェスに参加することを機に連絡を取り合い、また皆さんと再会することができました。台湾でのタップシーンは10年前頃から盛んになり、2年前にピークを迎え、今また落ち着いている状況とのことでした。台湾はとても近い国ですし、お互い情報交換をし合い、これからももっと交流を図っていけたらと切に思いました。

今回このような貴重な機会を与えていただいたみすみ先生、PORI先生、Dance Worksの皆さん、そして台北行きを後押ししてくださったHIRO先生に心より感謝申し上げます。 ありがとうございました!
YORI
今回の台北Tap Festivalについてご報告をさせて頂きます。
まずは、今年の東京International Tap Festivalとの交換留学生として 台北Tap Festivalに参加させて頂きましたこと、 みすみ先生、PORIさんを始め日本の関係者の皆様と 受け入れて下さった台北のDANCE WORKSの皆様に、心より御礼申し上げます。
今回私は、台湾内外の講師によるWS3日間ののち、 Derick K. GrantによるスペシャルWS3日間を受講しました。
前半3日間はキッズクラスも含めて様々なレベルのレッスンが用意されており、 台湾でのタップ人口の層の厚さを感じました。
全日程を通して特に中級~上級クラスの受講者数は多く、 50人以上でレッスンを受けることもあり、 本来ならかなり広いはずのスタジオが随分と狭く感じる程でした。

私は、りずむKさんの初級クラス、Melinda Sullivanの上級クラス、Josette Wigganの中級クラスを受講しました。

りずむKさんのクラスでは、音のアクセントにしっかり体重を乗せ、 まるで歌っているかのように(実際にリズムを口で歌うこともよくありました) 明確な音のステップを踏むことの大切さを学びました。
とてもリラックスして繰り出されるりずむさんのタップは軽やかで音抜けが良く、 楽器のように奏でられる音がとても心地良かったです。
また、ステップとクラップを組み合わせてアフロキューバンのリズムにも挑戦しました。

Melindaは、実は台北に来る前からYoutubeの動画を見て憧れていたダンサーだったので 今回レッスンを受けられると知ってとても楽しみにしていました。
初めて目の当たりにしたMelindaのタップは、 バレエの素地に裏付けされた美しい動きとクリアな音が本当に素晴らしく、 正に「洗練された」という表現がぴったりくるように感じました。
振り付けの中では、連続ターンなど個人的に苦手なことも盛り沢山で とても勉強になったのですが、何より一番難しかったのは 「さほど難しくないステップをMelindaのように表現すること」だったように思います。
同じステップをしているはずなのに ここまで鏡に映る姿が全く同じに見えない体験は初めてで、 タップのステップが動き方、魅せ方一つで全く違う印象になること、 また基礎のステップの大切さを強く痛感するレッスンでした。

Josetteのクラスでは基礎を中心に、タイムステップを交えた振り付けや プルバックをしっかりと習いました。
こういったWSでは割とどんどん振り付けなどを進めていくことが多いように思うのですが、 基礎の面でもJosetteが一人ひとりに丁寧にアドバイスをしてくれたのが印象的でした。
Josetteはパワフルでありながらも女性らしい美しい動きと軽快な音が 大変魅力的なダンサーで、裏のリズムの取り方なども凄く参考になりました。

後半3日間のDerick.K.GrantスペシャルWSは、 テクニッククラス、中級クラスの1日2クラスで行われました。
テクニッククラスでは、普段の練習やウォーミングアップに有効なルーディメンツや、 短いフレーズのコンビネーションなどをバリエーション豊かに教えて頂きました。
中級クラスの方では3日間を通して1曲分の振り付けを学んだのですが、 タイムステップを使ったスウィングに8ビートも交えつつも リズムの破綻が全く無く、自分からは絶対に出て来ないだろうなと思う休符の取り方や 裏拍のリズムの使い方など、終始興味深く感じていました。

前半3日間のWSでもそうだったのですが、 Derickも偉大なるタップマスターへのリスペクトについてとても丁寧に話してくれました。 (英語が苦手で非常に自信が無いため、 詳しい内容については同じ奨学生のKUMIさんにお任せしたいと思っております…)
Derick自身も非常に穏やかな方で、 中級クラスというのもあったのかも知れませんが、 ちょっとしたリズムのゲームをしたりと、3日間笑顔の絶えない楽しいレッスンでした。
後半3日間はDerickのレッスンしかないこともあって受講生もかなり多く、 足元が見えづらい後方の人たちのためにDerickが見回って教えたり、 練習時間をしっかり取ったりと、見た目のワイルドさに反して(?) とても丁寧にレッスンをして下さっていたのが印象的でした。

WSの内容以外についての個人的に考えさせられたのが、 体のケアの大事さについてでした。
普段社会人をしながらだと、こんなに丸1日中タップをする日が しかも何日も続くことは全くと言って良いほど無いため、 想像以上のオーバワークでアキレス腱を思いっきり痛めてしまいました。
かなりの痛みを騙し騙しで乗り切ることになってしまい、 レッスンに集中しきれない部分があったのがとても心残りです。 自分の体力の配分や足腰のケアなど、もう一度改めて対策を考える機会になりました。

そしてもう一つ。台北のタップシーンの熱量の高さについては本当に圧倒されました。
台湾と私が住んでいる九州の面積はほぼ同じなのだそうですが、 福岡のタップに対する環境は、まだまだ良いものとは言えません。
タップが出来るダンススタジオもごく少ないですし、 「鏡があって、音響の環境が整っていて、木の板の上で」となると 更にその選択肢は狭くなってしまうのが現状です。
今回、台北DANCE WORKSの方達の熱さや行動力に触れてみて 台北のタップがこれからもっと発展していくだろうことをとても強く感じました。
福岡、そして九州でも今後タップシーンが盛り上がっていくために 私が今年の台北タップフェスティバルで体験し、学んできたことを 福岡のダンサー達に少しでも多く還元出来るよう、私自身も更に研鑽を積みたいと思います。
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