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みすみ"Smilie"ゆきこ
2015は私個人的にも特別な渡米でした。NY, Boston, Chicagoと1ヶ月滞在し沢山の心の財産を頂きました。

まずNYの奨学生と共に7/4渡米。
1週間、彼女達のケアをしながら、自分も生徒になったり、仕事をしたり、Musicalを見たり充実の日々でした。

久しぶりのTAP CITY(NY TAP FESTIVAL)は、大人が学ぶ場であった昔とはかなり変わっていて、若い生徒に沢山パフォーマンスの機会が与えられている「お祭」的な楽しいイベントでした。 講師も若くなっているので、生徒もティーンが非常に多かったです。
今回初めてNYのJTSPもティーンエイジャーにしたので、とても合っているなと思いました。
個人的に嬉しかったのはブレンダ・バファリーノとの再会や、同世代の古くからお付き合いのあるタップファミリーに会えた事、そしてTAP CITYのイベントの1つである「賞」を我が師ヘンリー・レタンが受賞し、共にトリビュートが出来たことです。

JTSPの2人は沢山の海外の友達を作り、毎日朝から晩まで踊り、とても幸せに過ごしたようで、疲れながらも毎晩興奮していました。そんな2人を見ていて、自分の若い頃を思い出し幸せに思いました。 7/12に2人を日本へ送り出し、その後の4日間はリン・シュワブさん宅でお世話になり、4日間レッスンに通ったり、Musicalを見ました。なかでも「王様と私」の渡辺謙さんの千秋楽を見る事が出来、とても感激しました。

その後、NYからボストンへ列車で移動し、我がメンターであるダイアン・ウォーカーさんのお宅で10日間お世話になり、ジミー・スライド氏のお墓参りをしたり、ボストンのタッパーに会ったり、海に行ったり、一緒にのんびり素敵なプライベート時間を過ごさせて頂きました。

そして7/26  2人でシカゴに向かいました。同日、日本からもJTSPメンバーが25周年のシカゴタップフェスティバルを祝う為に集まってくれていました。
シカゴのフェスでは私も10クラス教えがあったので、あまり子供達のお世話を出来なかったのですが、大人の参加者達がよく面倒を見てくれて助かりました。こういうJTSPの繋がり、素敵です。
シカゴのメインショーは通常生徒は出演できないので、私はいつもソロを踊らせて頂いておりました。しかし、今回は25周年なので、プロデューサーのレーン・アレキサンダー氏に「歴代JTSPメンバーでシカゴに帰って来られたメンバー全員で祝いの舞をさせてもらえないでしょうか?」と聞いたところ、快諾して下さいました。自分達にとってスターのような存在のメンバーが舞台裏でアップしていたり、緊張していたりする姿をまじかで見られた事や、舞台袖からパフォーマンス中の息使いを感じられた経験は、皆にとって忘れがたい思い出になったに違いありません。
踊る前に、私がレーンさんへの感謝の舞である事を述べたこともあってか、お客様は日本チームの踊りを見て、涙を流し大歓声を送ってくださいました。翌日も皆が沢山の方に声をかけて頂いたそうでとても喜んでいました。私も皆と一緒に感謝の舞を踊れて嬉しかったです。
私自身も2006年より講師・パフォーマーとして招いて頂いた事にも本当に感謝ですし、スカラシップを頂いてから9年たちました。本当に感謝です。

2012年はARTN Companyと浦上雄次君を、そして今年はJTSPの10名を私が震えながら経験したTAP LOVEな世界に誘えて、緊張と感動を共有できたことを本当に嬉しく思います。
JTSPとして海を渡ったメンバーは、これからが大事です。
沢山の方に支えられ、期待されていることをしっかり胸に刻んで、自分1人の為だけではなく、業界全体の為に、これからも頑張って欲しいと思います。

最後になりましたが、いつもJTSPをサポートして下さる皆様に心から感謝を申し上げます。
New York(寺町有美子)
私は今回NYスカラシップ生としてTapCityに参加させていただきました。
一週間という短い間ではありましたが、一日中タップと向き合い、様々な貴重な体験をし、様々な国の人と出会い、新たな世界を知ったりととても濃い時間を過ごすことができました。

1日目と2日目はMaster Class。
様々な先生方のWSを受けさせていただきました。
私は1日目に、Lisa La Touche、Jason Samuels Smith、Barbara Duffy、Chloe Arnoldを受けて、2日目にEllie Sciarra、Sarah Reich、Brenda Bufalino、合計で8クラス受講させていただきました。
Master Classの中で私が特に刺激を受けた先生はSarah ReichとChloe Arnoldです。

Sarahは小さな体であれほどの技を難しくないかのようにこなし、上半身の動きは女性らしくどこか色気をにおわせるような使い方。見ていてすごく引き込まれました。
振り付けは速い!難しい!でも楽しい!!新しいステップをたくさん知ることができました。

Chloeは基礎練をやってから振り付けに入ったのですが基礎練がすごく難しくて自分は基礎がなってないなと改めて思い知らされました。
振り付けは、ダイナミックな振り付けで踊っていて凄く楽しかったです。

Mastr Classを受けたことで、自分の基礎力・体力のなさ、そして英語力のなさに直面し、これから自分がしなければならないことがはっきりとわかりました。

3日目〜7日目はResidency Class。 私はBaakari WilderとMichelle Dorranceを受けさせていただきました。 4日間で振り付けをし、最終日に「Tap Future」というShow Caseでその振り付けを踊るというものでした。
Baakariは、少し芝居がかった作品でステップはもちろん難しかったのですがノリノリで楽しく踊ることができました。 Baakariのリズムの取り方が凄く好きで、音楽と一緒にお客さんの前で踊った時はとても気持ちよかったです。

Michelleは、モダンなアートチックな作品で音楽にはまるととても気持ちよかったです。
Michelleはステップを教える前に必ずリズムを口で歌うということをするのですがこれをすることで凄く覚えやすくて、休憩時間などもずっとリズムを歌ってイメージしたりしていました。
舞台で全員の音が揃った時は胸の奥が熱くなるような思いでした。

クラスの他に「Tap It Out」という野外でのイベントにも参加させていただきました。
タイムズスクエアの前で踊るという本当に貴重な体験をすることができました。
お客さんの声援・拍手がとても暖かくて踊っているこっちがパワーをもらうそんな感じがしたイベントでした。

最後になりましたが、 NYで本当にお世話になりました、みすみ先生、藤井さん。
NYでたくさん助けていただいた、みさえさん、まいこさんをはじめとする日本のタップダンサーの皆さま。今回サポートしてくださったベースメントの皆さまをはじめとする皆さま。一緒に向こうで切磋琢磨したなおみ。NYへ行く前、たくさんのアドバイスをくださった先輩方。そして、応援してくれた両親。 本当にありがとうございました。
この感謝の気持ちを忘れず、これからも人としてタップダンサーとして成長してきたいと思います。
New York(舟喜直美)
私は今回、JTSPのNYスカラシップ生としてTAP CITYに参加させていただきました。
渡米の一週間程前からは、不安とドキドキで今までに感じたことのないような不思議な気持ちで過ごしました。
しかし、いざアメリカに着くと不安は消え、何が何でも食らいついてやる!という気持ちに変わりました。

今回のTAP CITYは、1日目・2日目にMASTER CLASS、3・4・5・6日目にレジデンシーを受け、 レジデンシーで習った振り付けを6日目のTAP Futureというshow caseでパフォーマンスするというプログラムでした。

1日目のMASTER CLASSでは、Lisa La Touche,Barbara Duffy,Jason Samuels Smith,Chloe Arnoldを。 2日目はMelinda Sullivan,Sarah Reich,Heather Cornellを受講させていただきました。
レジデンシーではBakkari Wilder,Michelle Dorranceの振り付けを踊らせていただきました。
ずっとYoutubeで見ていたタップダンサーのタップを目の前で見たときは鳥肌がたちました。
すべてのクラスから刺激をいただいたのはもちろんですが、特に印象に残っているのはSarah ReichのクラスとMichelle Dorranceのレジデンシーです。
Sarahが音楽をかけたと思ったら、少しムッとしたような顔で私たちにこう言いました。
「ダンサーなんだから流れる音楽に乗らなきゃ!乗ることができなければリズムをつくれるはずがない!」確かにその通りだと思いました。
その言葉を聞いてからいろいろなところで流れる音楽に耳を傾けるようになりました。
そしてその音楽に合わせて頭の中でタップのリズムを刻むようになりました。音楽が前よりずっと好きになりました。
Michelleのレシデンシーは、とにかく楽しくて2時間45分のリハーサルがあっと言う間に過ぎていきます。

今までに見たことのない難しいステップや初めて聞くリズムにドキドキしました。出来なくて悔しくて沢山周りの人たちに質問をしました。 すると沢山の友達ができ、言葉が通じなくてもタップで通じ合える喜びを感じました。Michelleのクラスは、自分が練習していた場所がそのまま本番のポジションとなり、ターンが得意だと自分で思う人だけがターンの振り付けを踊れるなど、とにかく積極的に行動しなければいけませんでした。わからないことがあるとすぐに質問をしていて、日本との違いを感じました。
日本だと恥ずかしがってあまり積極的に行動できない私でしたが、アメリカの人たちのなかでは恥じなんてこれっぽっちもなく、もっと踊りたいという気持ちで自然と前に出られました。

2日目の夜にあったCopasetic Boat Rideではソロパフォーマンスをさせていただきました。海外でのそして船の上でのパフォーマンスは初めてでとても緊張していました。
アメリカの人たちは私のタップをどう思ってくれるのだろうか、と不安でしたが踊ってしまうとお客さんはニコニコして私のタップを見てくれました。
なんだ。日本と何も変わらない!と思い安心してのびのび踊ることができました。踊り終わると、Sarahから「Did you choreographed it?So good! 」といってハグをしてくれました。嬉しくて泣きそうになりました。そして沢山の人にYoure dancing so good!と言ってもらえて、もっと上手くなってもっとたくさんの人にそう思ってもらえるようになりたいと心から思いました。初めてのアメリカでのパフォーマンスは一生忘れることのない大切な経験になりました。

3日目、4日目、5日目の夜はプロのタップダンサーによるshow caseを見に行かせていただきました。
どれもが素晴らしく、歌を歌いながら踊っていたり、砂の上で踊っていたり日本のタップとはまた違う表現のタップを見ることが出来ました。
自分自身が踊ることも大切ですが、見ることによってマスターたちが伝えていったものが大切に受け継がれている事を学べました。

6日目の夜はTap Future。本番のチケットは完売で、リハーサルにも沢山のお客様が見に来ていました。場当たりなどはほとんどなく、お客様がきているとなるとリハーサルでも失敗できません。
次出番だよ!と言われ走ってそでに向かったり、フィナーレがあるよ!と言われた後にやっぱりありません!と言われたりとてもバタバタしました。
何も言わずに対応していくアメリカの人たちのプロ意識に驚いたと同時に、私は日本の凄さを思い知りました。日本では場当たり、ゲネプロ、ドレスリハーサルと確実にこなしていき、時間に余裕があるようにスケジュールをされています。日本の舞台をつくられているタップダンサーの丁寧さを改めて感じました。
いざ本番!となると、みんなお互いに、Good luck!と言い合い、そしてハグをしました。心が温まりました。 4日間のレジデンシーで一緒に頑張ってきた仲間と一緒に舞台にたてたことをとっても嬉しく思います。またみんなに会いたいです。

7日目は、TAP IT OUT! 炎天下のなかTonyの指揮に合わせて大勢のタップダンサーと一緒に踊りました。
夢のタイムズスクエアのど真ん中で踊れて感無量でした!TAP CITYの最後のイベントであるTAP IT OUT!これが終わってしまえば1週間一緒に頑張ってきた仲間ともお別れです。
私たちは絶対にまた会おうと約束をしてお別れをしました。寂しいですがタップを続けている限りいつかまた会えるということを信じ頑張ろうと思います。

こんなにタップづけでこんなに濃い一週間は初めてでした。
入国審査であまりの英語力の無さに先生に助けていただいたり、大寝坊をして泣きそうになりながらスタジオに向かったり、周りのスピードについていけず落ち込んだり、失敗や悔しかった事もありましたが、たくさんの新しい友達と出会えたり、憧れの人の踊りを踊れたり、ゆみちゃんと夢について語りあったり、先生から素敵なことばをいただけたりつらい経験よりもたくさんのしあわせな経験をさせていただきました。
アメリカに行ったことで、技術面で成長できたのはもちろんですが、なによりもタップダンスを踊りつづけていられる事のありがたみを強く感じました。
ずっと夢見ていたアメリカで学ばせてもらえたのは、私を育ててくださっている先生方、JTSPをつくってくださったみすみ先生、そしておもいっきりタップをさせてくれている両親のお陰であると、アメリカに行き改めて感じる事が出来ました。
私は現在高校三年生です。周りの友達が自分の進路を決めていく中、私はずっと悩んでいました。本当になりたいのはタップダンサーだけど自分なんかになれる自信なんてない、技術もまだまだなのにタップダンサーになりたいなんて言っていいものなのか、ずっとそう思っていました。しかし、アメリカに行くチャンスをいただいて、決心しました。
私はタップダンサーになりたいです。いつか私にしか出来ないような踊りを踊れる、そしてたくさんの人を笑顔にさせられるタップダンサーに。アメリカに行きパワーをもらいました。
みすみ先生は日本に帰る前私たちにこう教えてくださいました。
「自分のスタイルは探そうとするのではなく、ずっとなりたいものを想像して踊っていればいつかそれが自分のスタイルになる。」
胸に刺さりました。みすみ先生の言葉を信じて諦めず夢を追いかけたいと思います。

今回このような素晴らしい経験をさせて下さったみすみ先生、藤井さんをはじめとするBASEMENTさん、Tonyさん、サポーターの方々、教えてくださった先生方、アメリカでお世話になった沢山の方々、相談に乗って下さった先生方先輩方、そして両親に感謝いたします。本当にありがとうございました。
Chicago(永井大雅)
今回奨学生(JTSP)として、初めてシカゴに行きました。
初日は時差ボケで完全に睡魔に襲われていましたが、2日目からはCoursesが始まり五つのうちNextStepはSarah SavelliとDerick GranとJay Faganの3つでどのクラスもレベルが高くついていくのがやっとの状況でした。
Sarah Savelliは女性なのにアクセントが凄く、激しめの振りを4日で1つやりました。
Derick Grantはとてもフレンドリーでゲームを中心にやり振りはいっさいやりませんでした。
Jay Faganはとても気さくで陽気な方でとても面白いです。振りは激しく複雑でした。
NextStep以外のクラスでは、みすみ先生とDianne Walkerを受けましたが、みすみ先生とDianne Walkerは日本で受けている時より違う感じがしました。
そして31日はとても貴重なステージに立たせて頂きとてもいい思い出になりました。
僕たちのナンバーはDerick Grantの後だったので見て感動しているうちに出番になってしまいました。
ナンバーの最初にあった5人のところでも体を大きく使うことができてとても気持ちよくそして楽しく踊れました。
8月1日からは全てNextStepにしたのでホテルに帰るころには疲労困憊していました。
初めて海外でタップのクラスを受けたので日本と全く環境が違うというところに驚きました。
最初の方は同じクラスの仲間にも「Hello」というのも躊躇していたのに最後の方には自ら進んで声をかけられるようになりとても嬉しかったです。
そしてスカラシップ生の仕事では点呼をとったりするため徐々に英語を話すことにためらいがなくなりました。
今回、一番の課題はインプロです。インプロをするときどうしてもテンポがずれてしまって自分の好きな技を出すことができなくて何が足りないのかと考えて外人のインプロを見たら、みんなできない人でもノリが凄く楽しそうにやっていたので、同じようにノリにのって踊ったらテンポがずれるのが少なくなり楽しくなりました。
今回シカゴフェスの25周年という貴重な舞台に立てた事と、過去のJTSP生と踊れたことに感謝をしています。踊っている時も主催者のLane Alexanderとみすみ先生に感謝の気持ちでいっぱいでした。  ご指導してくださった方々サポートしてくださった方々に感謝しています。
今回学んだことを活かして自分の技術の上達だけでなくみんなにシェアしていきたいと思います。
Chicago(被田野光季)
今回僕は、第9期JTSPとしてシカゴのタップフェスティバルに参加させて頂きました。
シカゴでは、レッスン、生活、その他全てが初めての経験で、とても驚きました。
毎日のレッスンはとてもハードで、お昼ご飯は全てウィダーインゼリーでした。
レッスンごとに先生が代わり、振りも変わるので、時々ついて行けなくなりそうな事もありました。

フェスティバル1日目、朝から夜までレッスンを受けた後、ライブハウスにjazz showcase(TAP JAM)を見に行きました。
僕も、動画審査に合格していたので踊らせて頂きました。最初は発音が分からずピアニストに曲名を言っても伝わりませんでしたが、2回目で理解してもらい踊り始めました。

showcaseのmusicianと、日本のjam sessionなどのmusicianは、似ているようで全然違うことに気づきました。
日本のmusicianは、tapのリズムが少しでもずれると、tapのリズムに合わせてくれますが、showcaseのmusicianはそういう事は一切せず、自分達のペースで演奏していました。
そのお陰で僕自身もmusicianに合わせる事が出来て、とても気持ち良く踊る事が出来ました。

また、student showcaseでも踊らせて頂きました。
純粋に自分の音を聴いてもらいたいので、僕はアカペラで踊りました。終わった後、Sam Weberが「beautiful」と言ってくれた事が、本当に嬉しかったです。

フェスティバル5日目、JUBA!というshowのみすみ先生のナンバーに出演させて頂きました。それまでリハーサルではなかなか成功しなかった苦手なステップも、本番では成功し、とても嬉しかったです。楽屋では、Sam、Derick、Cartier、Nico、Treなどと同じ楽屋だったので、興奮しまくりでした。

フェスティバル最終日、レッスンが終わって、みんなでレストランに行きました。とても楽しかったです。ですが、楽しさとは裏腹に、まもなく日本に帰るという事に寂しさも感じていました。

この1週間、沢山のレッスンを受け、色々な先生の色々なtapを学び、苦手だったステップも克服出来ました。
オーディションの時に聞かれた「学びたい事」に対して僕は、「先生方の、生徒達への教え方」と答えました。実際に先生方は、振りを少し進めるたびに「質問はある?」と聞いてくれたのがとても印象的で、僕もそれを心掛けようと思いました。

僕は今まで、1週間毎日こんなに沢山tapを踏んだのは初めてでした。
このような経験は日本ではなかなか出来ないので、とてもいい勉強になりました。
これからも、このシカゴでの経験を生かして毎日頑張っていきたいと思います。
過去のJTSP有志リポート(高橋みえ/第5期)
香盤表の6番目に書かれていた私たち。Derick K. GrantとCartier Williamsの間です。“シカゴの舞台袖で出番を待っている” これは現実なのか! と、事の重大さに震えました。ライトが当たるステージに1歩踏み出し満員のお客さんが見えた時、恐怖にも似た緊張の先に感じたのは、客席の皆さんの温かい眼差し。袖から見守って下さる世界のプロタップダンサーの方々の応援。一緒に踊った仲間、来られなかった仲間との友情。先人、レーンさん、みすみ先生、師匠、家族への感謝でした。お辞儀中お客さんの大歓声を全身に浴びながら溢れてきた涙は、国境を越えたタップの暖かさを実感したものでした。そして緊張で足がもつれ振りを間違えた申し訳ない気持ちは私ならではの思い出です。この奇跡の機会を与えて下さった、みすみ先生、レーンさん。心からの感謝とお祝いの気持ちを贈ります。
今回受けた21レッスン。偉大なマスターへのRespectが伝わるレッスンばかりでした。僅かながらも自分の成長を感じ前回とは違った学びがありました。
ジェニファー始めスタッフの皆さんの優しさ、世界中から集まったタップダンサーとの交流、一緒に行った仲間との繋がり、ホテルの朝ごはん、観光もほどよく体験でき本当に楽しかったです。これからもずっとタップを学びたいです。また行きます! Respect Dance!
Mr. Lane Alexander !!! 25th Anniversary Congratulations!!!
過去のJTSP有志リポート(堀田美冴/第4期)
JTSPとしてSHOWに出演して
踊る寸前、5年前JTSPのオーディションを経てNYフェスに参加した時のこと、5年間を経てこうしてJTSPのみんなとそして沢山のチャンスを与えてくれる代表みすみさんとLaneさんのおかげでここにいるということ、喜びと感謝と愛が全身から溢れ出ました。
終わった後コールランプで前へ向くと、見て下さってたお客様の笑顔と歓声とスタンディングオベーションに涙が溢れそうになりながら礼をしました。一味も二味も違う特別な舞台に立てたこと本当に感謝します!
そしてまた大きくなって必ず戻ってきたいと思います。

フェスに参加して
日本にいて話を聞いたりYouTubeなどでいくらでも動画をみたり感じることができる時代ですが、先生方1人1人の発する言葉やパフォーマンスを肌で感じ、そこからは得られない何か特別なものが沢山あるなと心から思いました。私は日本人だけど、そんなこと関係なくタップダンサーとしてマスター達への感謝と愛を込めて踊り続けていたいと思います!Respect Dance!!
Laneさん、みすみさん、JTSPの皆様本当にありがとうございました!!
過去のJTSP有志リポート(麻衣子/第3期)
改めてシカゴタップフェスティバル25周年、おめでとうございます。
そしてその様な晴れの舞台でパフォーマンスをするという非常に貴重な体験が出来た事、みすみさん、レーンさん、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました!

雲の上の存在であるサムやデリックを袖から見て、聞いて、彼らと同じ出演者として袖中で存在しているという異常に不思議な感覚、そして自分達の出番直前はかつてない震える程の緊張感と同時に、涙をこらえるのに必死でした。
みすみさんやJTSPの皆さんと舞台上で踊ってる時は一生この時間が続いて欲しいと思うくらい楽しく、また客席の皆さんの表情がとても暖かくて、心の中で号泣状態。言葉に変えられない程の貴重な体験でした。
翌日以降、パフォーマンスすごくよかったよ!と声をかけて頂いた時はとても嬉しかったです。

ショーの出演者の皆様のパフォーマンスは言わずもがなとにかく圧巻!また世界各国から集まったダンサー達からもスキルは勿論、人として、の部分でも沢山刺激を受け、また運営側の皆様もとても暖かく細やかな対応で、また成長して参加したい、と強く思いました。
これからも謙虚に貪欲に、純粋にタップを頑張っていきたい!と思わせて頂いたとても刺激的な体験でした。

みすみさん、JTSPの皆さん、関係者の皆様、心より感謝致します。
ありがとうございました!
過去のJTSP有志リポート(中川恵美子)
昨年は様子もわからず、ただ夢中でレッスンにでて、素晴らしい先生方の姿を追いかけるだけで精一杯でした。
でも今年は2回目という事で少し余裕もあったせいで、英語も耳に入ってきたし、32レッスンを楽しみながら受けることが出来ました。
またテクニック以外のいろいろなことを感じることが出来て、去年とは違った面でも成長できたかなと思います。
その中でも特に印象深かったのがJTSPメンバーで出たショーでした。
とにかく、リハーサルの雰囲気からして独特で、出番直前には、息ができなくなるほど緊張しました。 そんな時にふと周りを見てみると、プロのダンサーも舞台の袖で一人静かに気持ちを落ち着かせている姿が目にはいったのです。
そして舞台に目をやると、普段は客席からしかみれない先生方のパフォーマンスが、袖から見えてきました。
そんなプロの人たちの姿をみて、今自分がやるべきことに気が付き、心も体もすーっと落ち着いてきました。
そうして迎えた本番。踊り終わった後お辞儀した時、色々な思いが一気にこみ上げてきて思いがけず涙がでそうになりました。
そして、袖にはけた後のみんなとのハグはとても暖かかったです。
ショーの次の日、先生方や仲良くなったお友達がたくさん褒めてくれたことも私にとって自信となりました。
あの瞬間の雰囲気、お客様の拍手や歓声、そしてステージからみたスタンディングオーベーションは、一生忘れられない私の宝物。
TAPダンサーは本当にみんなあたたかい人たちばかりです。
JTSPのメンバーであることは、本当に私の誇りです。
私にとっての2回目のシカゴは、たくさんの感動と思いやりに満ちた1週間でした。
Mr.Laneやみすみ先生、スタッフの皆様、日本から一緒に行った皆様ありがとうございました。
2年続けてシカゴに行かせてくれた両親にも感謝です。
これからももっと練習して、そして私なりにJTSPに貢献できる場所を作っていければいいなと思います。 本当にありがとうございました。
台湾-TITF交換留学スカラシップ生(猪俣昌也)
8/14~22に行なわれた台北タップフェスティバルにTITFとの交換留学生として参加させて頂きましたが、 今回応募したきっかけは、今年の東京インターナショナルタップフェスティバルに台湾からきていた交換留学生に会ったことでした。
正直、日本以外のアジアのタップダンス事情をあまり詳しく知らなかったのですが、レッスンに臨む姿勢を見たり実際に直接話してみて、台湾のタップダンスってどんな感じなんだろうと単純に興味がわきました。
また、自分自身としても今後の活動において大きな転換期でもあったため、単身武者修行をしたいという気持ちもあり、さらに、今回のゲスト講師がSUJIさんとJoseph Wigganであることがわかったのが決め手となりました。

ワークショップ初日、の前日から台北入りするため羽田空港に向かったところ、 なんと偶然SUJIさんに会い、しかも、同じ便というミラクルが!
おかげで、台北に向かう飛行機でいろいろな話ができ、いきなり貴重な時間。
台北の松山空港に着くと、Danceworksの方たちがSUJIさんをお出迎え。
非常に有り難いことに、それに便乗する形でホテルまで送って頂き、しかも、その日の晩餐もご一緒させて頂けることに。
今年東京に来ていた人たちともすぐ再会できて、台北初日からとても良い時間を過ごせました。

そしていよいよワークショップスタート!
台湾タップダンサーの黃宇清さん、ゲスト講師のSUJIさん、Joseph Wigganのレッスンを受けさせて頂くことに。

宇清さんのレッスンは、シンプルなステップからちょっとずつ音数を増やしていくコンビネーションの練習が中心でした。
技、というよりは、基礎練。とてもとても大事な基礎練です。
教えてくれたステップ自体もそうですが、そうやって音数を増やす練習をしていくと効果的なんだなと練習法を学んだような気がします。
それにしても宇清さんのステップが細かくてきれいなこときれいなこと。
レッスン中もリラックス、とか、ソフトに、という言葉をよく言われていて、その通り全く力みのないステップを踏まれているのが印象的でした。

そして、SUJIさんのレッスン。通常のWSとスペシャルWSがあり どちらも受講させて頂きました。
SUJIさんのレッスンは全体を通してダンサブルな動き多く、ボクもそうなのですが、 ついつい足に集中してしまい身体が動かない人にとってすごくためになる内容でした。
その中で、サードに重きをおいたり、クランプロールをメインにしたり、右と左で必ず同じステップを踏むようにしたりと、日ごとにテーマを設けてくださったので目標を明確にして受けることができました。

スペシャルWSは、インプロがテーマだったのですが、「このクラスでは最初の20~30分はタップシューズを履きません!」という言葉から始まりました。 タップシューズで音を鳴らすことに縛られて動きが小さくなってしまうのをさけるため、最初の時間 はスニーカーで自由に踊る!ということが目的。
普段いかに身体を動かせてないかというのを実感しますね。 この練習、解放感があってすごく楽しかったし、どこでもできるからいい練習法です。
このインプロWSのさらなるポイントは、いろんな拍子でストップタイムにチャレンジすること。
3拍子、4拍子、5拍子、6拍子 etc...
とても嬉しいことになんとピアノの生演奏で!
4~5人で一つの輪を作り、最初は全員で踊り、そのあと一人ずつ順番にストップタイムで踊っていく。
ストップタイムで踊る・・・本当に難しいですよね・・・。
永遠の課題。
それでも、SUJIさんレッスンを受けていた人たちは皆、とても楽しそうに受けていたのが印象的でした。 身体を大きく動かして踊る!
自分に足りないものを学ばせて頂きました。

Josephのレッスンも通常のWSとスペシャルWSがあり、こちらも同様に受講させて頂きました。
通常のWSは、いい意味で何が行われるか全く予測できない、という印象でした。
最初から最後までずーーーっとコール&レスポンス のときもあれば、 一人ずつ順番にそれぞれのタイムステップを教えてもらったり、 ひたすらオーバーザトップとシャッフルのコンビネーションを踊り続けたり、、、(これが一番大変でした・・・)
それでも一貫して言えるのは、カウントをしっかりとれなかったり、一音でも音を外すと "one more"や"again"と言って、繰り返し繰り返し、ひたすら繰り返し何度もやり直されます。
まっっったく妥協を許しません。
一音一音の大事さを痛感します。
でも、そうしていくうちに少しずつ踏めるようになっていくんですよね。
厳しさの中にも、Josephのやさしさがにじみ溢れています。

スペシャルWSでは、受講生約30人位でJosephの振付を踊るものでした。
曲は、Yardbird Suite。
音ハメの振付なのですが、スライドが多く身体を上下左右に大きく動かすJosephらしいかっこいい振付。
ここでもJosephは妥協を許しません。
実際に曲のリズムを歌ったり、ボールやヒールなどシンプルなステップだけでリズムを奏でたり、 とにかく曲のリズム感をすごくすごく大事にしていて、それを覚えることを徹底していました。
でもリズムを歌うこと自体をパフォーマンスに取り入れてしまうあたりはびっくりしました。笑
それでも、台湾の皆と一緒に一つのパフォーマンスを踊れたことが何より嬉しかったです。
ワークショップは6日間で計27レッスンを受けさせて頂きました。
技やステップも大事ですが、それ以上に身体の動か し方、一音一音の大事さ、そして改めてタップの楽しさを学んだ6日間となりました。

WSが終わったあとは、カッティングコンテスト、ジャムセッションの日があり、 カッティングコンテストでは、技だけでなくいかにカウントをキープできているか、という観点からなんとありがたいことに優勝し、タップシューズを頂きました。謝謝!
そしてジャムセッションでも1曲踊りましたが、普段とは違う場だとやはり緊張しますね。。
それでも楽しく楽しく踊らせてもらいました!

そして、最終日はSHOW!!
本当は屋外でやるはずだったらしいのですが、台風の影響で外ではできずスタジオで開催。
それでも、どこにそんなのあったの?と言わんば かりのたくさんの台が出てきて小さいながらも立派な会場に早がわり。
100人以上お客さんも集まり、SHOWがスタート!
SUJIさん、宇清さん、Josephのソロ、Danceworksのナンバー、KCTのナンバーなどなど、 多種多様なナンバーがあって、もの凄く素晴らしいSHOWでした!
Danceworksのメンバーは約1週間でSUJIさん振付、Joseph振付を覚えて仕上げて、相当な熱量と気合を持ってて本当にすごかったです。
KCTのスーパーキッズ達は、大人顔負けのパフォーマンスを披露してくれてレベルの高さを感じました。
ゲスト講師メンバーのソロは、本当に圧巻の一言です。憧れます、本当に。
もっともっとたくさんの人に観てほしい、観るべきSHOWだと思いました。

そん なそんな盛り沢山な台北タップフェス。
タップダンスに関してもかなり充実していましたが、 今回個人的には、台湾の人たちとの交流も目的として臨みました。
当然、最初はなかなかうまく交流できずでしたが・・・。
簡単な中国語を教えてもらって少しずつ覚えて、 ある日帰るときに「晩安(おやすみの意味でワンアンと読む)」と言いながらスタジオを去ろうとしたら、 皆「晩安」って言い返してくれて、その翌日から距離感が縮まった気がしました。
特に、台湾の南にある高雄市からタップフェスのために来ていたKCTの子供たち。
なんとスタジオに寝泊まりするほどの気合のいれようで。
その分スタジオにいる時間が長く、話す機会が多 かったため仲良しに。
それだけでなく、ワークショップを受けに来てて友達になった人も中国語を教えてくれたり Danceworksの方にご飯に連れて行ってもらったりと、皆さん本当に親切で!
感謝の気持ちでいっぱいです。
台湾の文化を少しでも知ること、言語を少しでも学ぶことは、 タップの技術とは直接的には関係ないけれど、 ワークショップ受けてて一緒にタップをするときの楽しさは違いました。
タップを通じて、その国のことを知る、言語を学ぶ、交流する、こんな素敵なことはないですね。

本当に本当に素晴らしい経験をさせて頂きました。
ここには書ききれないくらい、たくさんのことを学ばせて頂きました。
この 貴重な機会をくださったこと、改めて感謝しております。
誠にありがとうございました。 これを機に、台湾との交流を続けていけたらと思っております。
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