まず、今回の特別なサポートと援助をくださったレーン・アレキサンダー氏とみすみゆきこ先生に心から感謝します。
さて、今回のようなタップが目的の渡米は私自身には初めての経験でした。言ってみれば全く未知の領域です。緊張とともに押さえきれないくらいの期待を持って旅立ちました。
私はフェスティバルの前の週にあったインテンシブという、一日にサム・ウェバー、ダイアン・ウォーカー、デリック・グラントの三人のマスターがそれぞれ2時間のクラスを月曜~金曜までの5日間というクラスを受けました。クラスを受ける時はいつも通り、「よく見て聞いて感じて考える!」を心掛けました。
インテンシブはシカゴのダウンタウンにある文化センターのような建物の中の一室に板を敷き行われたのですが、部屋はガラス張りで廊下からは丸見えで鏡もなしというとてもオープンな場所でした。
通りすがりの人が立ち止まって見物していたり、ダイアンのクラスの時には、昔シカゴで活躍していたという90歳のダンサーが入ってきて話をしてくれたり...
一番感銘を受けたのはその開かれた空気感な気がします。
来るものを快く受け入れ、与えることに惜しみ無いマスター達からは本当に包まれそうな空気を感じました。
そんな中でタップをするとこちらもなんだか大きな心でタップが出来た気がしました。(出来ないステップはキリキリしましたが...)
生徒も日本、台湾、中国、カナダ、ブラジル、チェコスロバキア、メキシコ、アメリカなど...各地から来ていて、みんながみんなタップをしにここに集まっているのかと思うとそれだけで仲良くなれそうな気がしました(笑)
生徒さん達の空気も、しゃかりきというわけでもなく、みんなマイペース。それがまた気持ちが良かったです。
また、たった5日間でしたが様々なスタイルのタップを習い、見る事が出来ました。今まで意識せずに、こうじゃなきゃいけない!と思っていたような観念が見事にぶち壊された気がします。
みんな本当に素敵でした。 そして何よりマスター達の踊る姿、奏でる音の深さはとても言葉になりません。
あの場に居られた事がそのまま財産になるでしょう。本当に貴重な体験をさせて頂きました。
これからの私自身に活かせるよう、心にしっかりしまっておこうと思います。
また、普段近くにいても中々機会がない日本人同士でタップの話を出来たのがとても嬉しかったです。
技術とともに、精神的にも多く学ぶ事が出来た5日間でした。自己でも消化しつつ、それらをより多くの人に伝えられるようこれからも精進します。 ありがとうございました!!!